模型のおもちゃからつながる模型の魅力
こんにちは♪
あっという間に2021年も2月に突入しました。
今年は暖冬だそうで、ここ数日の昼間は春を感じさせるような温かさも感じられています。個人的に1年で一番好きな季節は夏なので、冬が終わって暖かくなるのがたのしみです。
さて、かつて全国に模型屋さんという店舗がありました。
主におもちゃ屋さんのプラモデル・ラジコン・鉄道模型など模型タイプのおもちゃを専門とした店舗で男の子からすると目がなかったのではないでしょうか。
私が小さな頃はミニ四駆が流行っていて、当時の男子はほとんどがミニ四駆にはまっていました。ミニ四駆自体はもちろんミニ四駆を走らせるコースなども組み立て式で販売しており、コースは大きくスペースをとるものなのですが、皆自分のミニ四駆を走らせたいがためにおもちゃ屋さんで買ったり、ミニ四駆を走らせるコースの設置してある会場などもあり、とてもにぎわっていました。
そして今現在もミニ四駆は最新のモデルが販売されていて大変人気があるものです。
私が生まれる前に流行っていたのがラジコンやガンプラといったものだと思うのですが、昔から現在にいたるまで、この模型のおもちゃが人気であり続ける理由は何なのでしょうか?
この答えはずばり、模型は組み立て前は量産品であっても、組み方や塗装などによってまったく違う命を吹き込まれるものだということです。いわば、組んだ人の数だけストーリーがあるとも言えます。
ラジコンやミニ四駆などの組み方のマニュアルがついているおもちゃであっても、それぞれにオリジナリティを飾って皆自分の思い入れのある・自分だけのデザインのおもちゃをつくりあげているのです。
かつて趣味でバイク模型を作っていた少年で、プラモデルだけではなく、「実際にバイクを作ってみたい」という思いを抱くようになり、バイクメーカーに就職した後、希望だったオートバイ開発部門でレース車両開発を担当し、現在バイク開発の第一線で活躍し世界中を飛び回っているといった方をしっています。
この方は、自分の作ったプラモデルがショーケースに飾られる喜びは何ものにも変えられない感動をうけるものだとおっしゃっていました。
最近では、インターネットが発達し、実物を見たり触れたりしなくても、イメージで物事を把握できる時代となりました。
しかし、実物が実体のある作品として展示できる模型の存在感と、形として残せる・展示して比較できる価値は、バーチャルでは実現しにくいものです。
模型の魅力とは、だれもが一目でわかる迫力・存在感・作り手の技です。
これは、プラモデルやラジコン・ミニ四駆から建築模型まで、共通しています。
少年たちの夢が時代を超えて大人になって飛躍していく、そんな模型文化を今後も継承していきたいと、模型制作をしながら感じております。
