日本の建築模型の歴史
こんにちは♪
パース・模型制作会社アーマです!
みなさん、歴史的建造物はお好きですか?
「歴女」なんて言葉もあるように、男女問わず歴史好きな人が多いものです。歴史の魅力は、受け継がれる昔話だけでなく、現代まで形として残っている歴史的建造物を、時代を超えてこの目で見たり実際に訪れることができるところにあります。
建造物というのは、時代を超えて残り続けるものであるからこその価値があります。
そんな歴史的建造物である、みなさんご存知の清水寺や法隆寺も、建設当時に縮尺模型を製作しています。
1000年以上も前から建設に伴う現場では、模型が作られてきました。当時から模型は、建設手順や部材寸法などを確認するために必要不可欠で、宮大工さんがじきじきに作っていました。
江戸時代の建築設計において模型が使われた例としては、茶室の完成イメージを紙で作った「おこし絵模型」という”飛び出す絵本”のような模型があります。
現在の建築模型の基礎を作ったのは、近代建築の完成予想模型からでしょう。
石やレンガのような規則的な形態を組み合わせた構造物を作る近代建築は、日本建築のような「木」を使った材料では製作時に難点が多く作るのが困難です。
そこで、建築模型の製作方法について職人が知恵を出してあみ出したのが「石膏模型」でした。
しかし、石膏の板を接着するのも切断するのも職人技が必要で、昔の建築模型の製作は大変難しいものでした。当時の制作模型の製作価格は大変高価なものでした。
そんな中で、 石膏に変わる素材の「スチレンボード」画登場したことにより、誰でも簡単に建築模型を製作することが可能となりました。
時代とともに少しづつ、進化と発展を遂げてきた建築模型ですが、1000年以上前からそれだけ必要価値のあった模型は、現代の建設現場でも変わらず必要不可欠なものです。
建築模型製作者として、建築模型の歴史に誇りを感じます。この建築模型の技術と伝統は絶やしてはならないものなのです。
